娘のこと
娘は可愛い。
天パで髪の量が多くて、目がくりくりとしてまつ毛が長い。
ほっぺたがたれったれでもちもち。
一歳を過ぎてどんどん主張が強くなり、不満の声をあげることも増えてきた。
表情が豊かで、TVの音楽に合わせてそれは楽しそうに手を叩いてくるりと回る。
すでにお転婆ぜんとしているが、はじめての場所ではすこぶるびびって母にしがみつくコアラになる。
おもちゃを手頃な袋や、棚にしまったり出したりするのが大好きで、なにやらハンドクリームの容器を咥えてすぽーんと出しながら
「ぶぁっぱ!」と出る音を自分で楽しんでいる(これは歩き出したくらいから続く遊びで娘のてっぱんネタ)。
最近は寝転がりながら、かなりふてぶてしい格好でTVを見たりもする。
数年前に私が誕生日プレゼントでもらった、柴犬柄の大判のブランケットが大のお気に入りで、自宅では終始肌身離さず持っている。とくにそのタグに手を引っ掛けては口にくわえてみたりと、梅雨も明けようかという季節の今でもやたらとご執心でらっしゃる。
寝顔が可愛い。
バナナを切って出すと食べないくせに、皮を剥いて差し出すと自分でかじって食べる。
とかく人からの手だしを嫌い、自分で思うようにやりたいと思うタイプのようだ。
そんなこの娘、なんせとにかく可愛いのだ。