ハナコログ

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さよなら。

会いたいからに決まっているじゃないか。
私がどんなにあなたに心を揺さぶられようと、あなたが全く動じていないことなんて、とうにわかっている。
それでも、その声を聞きたいと思ってしまうことに、理由など付けたくないのです。
それが、私の心情なのです。
綺麗事にしたいと、せめて、汚れていない、淡い恋情であると思いたいじゃないですか。
その方が、よっぽど健全で、よっぽど大切にしがいがある。
客観的に見れば、なんてことないただの未練です。笑いが出て止まらなくなるような、ただの醜い未練ですよ。
未練どころか、自己満足の極みです。
この世で最も汚い感情かもしれません。
それでも。
あなたがいなければ、こんな感情持たなかった。
あなたがいたから心が動くんだ。
あなたの声を聞いたから、涙がたくさんたくさん出てくるんだ。
理由をつけたいですよ。
もう、自分を納得させるだけのなにかが欲しいです。
けれど、なにもない。
未練とか、執着とか、そんな言葉しかない。
もっとちゃんとした人でありたいのに。
もっともっと、ちゃんとした気持ちとして心にとどめておきたいのに。
知っているんじゃ、ないんですか?
私みたいな、ちっちゃい人間の心なんてお見通しじゃないんですか?
なのに、どうして、放っておいてはくれないんですか?
嫌われたくないとさえ思っていないのであれば、私なんてないも同じでしょう?
私は私を取り戻したいのです。
もうあなたの判断基準を、あなたという存在を考えてたくない。
どうして、私だけ、あなたに振りまわされないといけないのですか?
もう、決して好きなわけではないのに。
もしも、あなたと一生生きていける権利と、あなたを忘れることができる権利を選べるなら、迷わず忘れることを選びます。
だからもう、あなたのことなんて、好きじゃない。
断じて好きなんじゃない。
だからどうか、どうか、もう関わらないでください。
私は私として生きたいのです。
なにが、正しいのか、優しいのかもわからないけれど。
もう、あなたは要らない。
だから、何処かへ行ってください。
消えてください。
私が生きていくために。