ハナコログ

覚書onインターネット

北欧

去年の10月に訪れて、もうしばらく来なければいいと思っていたちょっとした鬱っぽい感じが(いや、ただ比較的テンションの低い状態か)またきて少し疲れてしまった。

けど、そんな眠れない土曜日のよる(日曜の早朝)に、故雨宮まみさんの「東京を生きる」を読みながら、眠るべく安ワインを飲みつつ、一昨年行った新婚旅行を思い出した。

バルト海クルーズというとても贅沢そうな船上の企画の中、うっかり寝過ごしてメインのステージを見逃し、私は凹んでいた。

深夜目を覚まし、せめて起きてる間は楽しみたいと回った船内の片隅で、遅くまで空いていたバーの小さなステージで彼女は歌っていた。

そして、アコギ一本で彼女がホテルカリフォルニアを歌うのに合わせ、閑散としたバーの中、1組の初老の夫婦が踊っていた。

なんて自由なんだろうと思った。

思えば、本当に本当に楽しい新婚旅行だった。

自分の嫌なところ、悪いところ、旦那さんへの不満が爆発していたと、そう思っていたけど。

いやーほんとにあの夜は、楽しかったなぁ。