2017-10-23 彼女の命日 泣く理由が欲しかった。 彼女が命を絶ったこと、 とても若い死を、 泣いてもいいのかわからなかった。 偽善かもしれない。 感傷かもしれない。 けれど、彼女の顔さえ知らない人でさえ、 生か死か選ばざるを得ない状況そのものも、 そうなってしまったことも、 やっぱり不憫だし可哀想だと、 泣いていた。 思いは人それぞれだけど、 私も泣いてよかったんだ。 可哀想だと感じることは、 必ずしも悪いことではない。 そう思ってはいけないと、 そんな思い込みをすることの方が ずっと不健全で、不誠実なのかもしれない。 私は泣いてよかったんだ。