ハナコログ

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劇場の追記

朝一旦読み終わってから少しして、読み飛ばしていた残りの25%も全部読んだ。

 

また泣いた。

 

なんだかほんとにいろんなものが「愛しいのう・・」と思えるようになってしまっていて、炊飯器のスイッチ押すだけで涙が出てきたので、感受性のタガが外れるとたいそういたい人になってしまう。

 

それでも、なんというか、自分にとって本当に大切な人は誰なのかを再認識できてよかった。

自分の、自分が選ぶ、自分が大事だと感じる人が、自分の中に戻ってきたような感覚を取り戻すことができたので、又吉さんに感謝したいと思った。

 

一応「火花」も読んではいたのだけど、なんというかそのときは「ちゃんとした小説を書いてるな」と上から目線の感想を持っただけで、心に響くという感じではなかった。

別にそれは「火花」のせいじゃなくって、題材とか、なんというか、自分が「感情」以外に対してエネルギーをかける人間ではないので、よその話を読んでる気がしただけなんだと思う。

 

「劇場」は、優しい小説だなと思う。

小説ってすごいと久しぶりに思った。

感情が一皮剥けるというか、お風呂上りみたいにさっぱりしたというか、本当にいろいろとありがたかったし、とにかく感動した。